ひきこもり先生

11年間のひきこもり生活を経験した主人公・上嶋陽平は、ひょんなことから公立中学校の非常勤講師となり、不登校の生徒が集まる特別クラス「ＳＴＥＰルーム」を受け持つことに。複雑な家庭環境、経済苦、クラスの中での居場所のなさ…一筋縄ではいかない中学生の心に深く分け入り悪戦苦闘！

これは、新時代への不安と向き合いながら社会とのつながりを模索する大人と、子どもたちの物語。「生きていける場所」を求める日本人へのメッセージを送ります。

出典：公式サイト

上嶋陽平（佐藤二朗）は、客と話をしない、サービスもしないという一風変わった焼鳥屋の店主。そんな陽平が、市立中学校の非常勤講師を依頼される。不登校生徒を支援する学級の人手不足を解消するために、榊校長（高橋克典）が白羽の矢を立てたのだ。榊はスクールソーシャルワーカーの磯崎藍子（鈴木保奈美）とともに説得するが、陽平は固辞。しかし、不登校児・奈々（鈴木梨央）と出会い、関わるうちに少しずつ心を開いていく。

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大人も子どもも引きこもる原因はひとそれぞれだけど「根っこにある原因は実は同じなのかもしれない」。ひきこもり先生こと上嶋陽平は心に負った傷ゆえに人と関わることを極力避けているけど、子どもたちと話すときはどこか優しく、自分から関わっていこうとしている気がしました。自分の弱さを隠さず、無理矢理こじ開けようとしない上嶋の距離感が心地よいです。不登校生徒の奈々は上嶋に対して徐々に心を開いて「過去」と向き合う大人、「いま」と向き合う子ども。冒頭では「ただ生きてるだけなんです」と力なく言っていた上嶋が、奈々に「生きよう！」と、力強く抱きしめて言うシーンには涙しました。彼らに光が射しますように。
20代女性

元々佐藤二朗さんが好きだったので見始めました。コメディ要素満載のドラマだと思っていたので少し裏切られたような気持ちになりましたが、見ているうちに引き込まれていました。不登校やひきこもりをテーマにしているので、内容はとても重く考えさせられる話で、とても身近な問題だと思いました。最後の「生きよう」と奈々に何度も言う場面は胸にくるものがありました。
40代女性

小学生の子を持つ親としてとても興味深く視聴しました。いじめであったり家庭環境であったり子供たちの引きこもりの原因は様々ありますが、それに向き合う先生として、自らも引きこもりの経験がある、しかもまだ完全に立ち直りきってない人が教職につくというのはとても斬新で興味がそそられるストーリーです。普段は陽気で面白いイメージのある佐藤二朗さんですが、演技がとてもしっくりきました。初回は佐藤二朗さん演じる陽平が不登校教室の教師を頼まれ引き受けるまでのストーリーですが、自分がまだ適任だと思えず自信があるわけでもない陽平が生徒たちとどう向き合っていくのか、これからとても気になります。
30代女性

上嶋陽平（佐藤二朗）が中学校に通い始めた初日、不登校生徒の坂口征二がおにぎりを万引きしたという連絡が学校に入る。征二は無職の父・征一（村上淳）と二人暮らしで、深刻な貧困状態にあった。スクールソーシャルワーカーの藍子（鈴木保奈美）は生活保護の申請を勧めるが、征一は頑として受け付けず、別居中の母・ユキ（内山理名）も家に戻るそぶりはない。陽平は、希望を失いかけている征二を連れて、ユキの職場を訪ねていく。

出典：公式サイト

引きこもり先生の本業の焼き鳥屋の「店員に話しかけないでください」「お代はカウンターに置いてください」等々の注意書きがとても面白くて、「ああ！、こういう風に客商売してもいいんだ」と目から鱗が落ちる思いでした。焼き鳥屋に限らず社会の様々な場面でこういう感じのやり方が受け入れられていけば、今まで働くことが難しかった人達にも風通しの良い働き方ができる可能性が増えていくのではないかと感じて嬉しかったです。

40代男性

とても難しい問題だと思いました。いくら親だからってどうしても動けない時、精神的に辛くてどうしようもない時はあります。苦しんでいる人に「親なんだから子供のために頑張れ！」と言うのが正しいかといえば、そうではないでしょう。それでもやっぱり子供のことを考えると、無理矢理にでもせめて最低限のことはやるべきです。お父さんが覚悟を決めて離婚し、生活保護を受けてさえいれば、征二くんは万引きなんてしなかったはず。先のことなんて誰にもわかりませんが、せめて子供を持とうと思うなら「何があっても子供の命だけは守る」と決めて産んでほしいです。上嶋先生の不器用だけど優しい心は見ていてほっこりしました。

30代女性

元ひきこもりの陽平（佐藤二朗）が中学校の不登校クラスの先生になったことが話題になり新聞でも紹介される。まだ学校に慣れない陽平は、ひきこもり仲間の依田（玉置玲央）に叱咤（しった）激励される日々。そんな中学校の花壇が何者かに荒らされる。それは生き物係の和斗をいじめているグループの仕業だった。陽平は和斗を守ろうと不登校クラスに誘うが和斗はかつて同じクラスだった奈々と目が合った途端、教室を飛び出してしまう

出典：公式サイト

悲しいけれど一生いじめはなくならないと思います。人がたくさん集まれば、その中には気が合わない人や嫌いな人は当然いるでしょう。でもいじめる必要なんてないのにといつも残念な気持ちになります。一番卑怯なのは自分の手を汚さずに人に悪いことをさせる人間。そんなことができる子供がいることが本当に恐ろしいです。和斗は自分がいじめられる恐怖から逃れるため、奈々のことをいじめてしまいました。いじめが絶対悪なのは和斗もわかっているしそんなことやりたくなかったけれど、それでもいじめてしまった気持ちもわかります。そんな和斗を大きな心で理解し、受け入れてあげた奈々は強いです。ただただ、かっこよかった！

30代女性

花壇の世話をしている和斗までいじめにあっていたとは。普通クラスにいるものの嫌がらせが続き、担任はいじめグループを逆に使ってクラスを運営していました。助けを求められない状況……それに気がついた陽平（佐藤二朗さん）が不登校クラスに誘うと、今度はやっと学校に来られた奈々が飛び出してしまいます。奈々をいじめていたのは和斗、それはグループからの命令でした。ドラマでは奈々はすんなり許していたけれど、現実ならそんな簡単にはいかないですよ。カウンセラー磯崎（鈴木保奈美さん）の言葉「いじめは無くならない。みんなが神様にならないと。」と。無力感をおにぎりで癒すシーンが素敵でした。

40代女性

同級生にいじめられて登校するのが辛くなった生徒に陽平（佐藤二朗）が言った「無理して学校に来なくていい」という言葉が波紋を呼び、学校を休む生徒が続出。いじめゼロ、不登校ゼロを方針に掲げる榊校長（高橋克典）は、教育委員会の聞き取り調査を受ける陽平に「この学校にはいじめがない」と証言するように迫る。生徒の将来のためと説得された陽平は、教育委員会にうそをついてしまい、それを苦に再び家にひきこもってしまう。

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再び引きこもってしまった陽平を見て胸が締め付けられました。陽平に嘘をつかせた校長に腹が立ち、一つの嘘がこれほどまでに人を傷つけてしまうのだと感じました。陽平を心配する母親や、生徒たちの辛さも伝わってきました。自宅で葛藤している様子を見て、これまで学校に通っていた陽平は毎日戦っていたのだと改めて感じました。陽平が追い詰められている時、手を差し伸べてくれる依田の優しさや陽平のことを想う生徒たちの行動に心を打たれました。

30代女性

陽平が学校の都合で「学校にいじめはない」と教育委員会で言わされたことを、先生たちが隠しているのを生徒たちは知っていました。「臭いものに蓋はしめられない」というところでしょうか。引きこもりに戻ってしまった陽平といい、ステップアップ教室の生徒たちといい、引きこもりの問題はなかなか解決できるものではないことをうまく描いていたと思います。陽平は依田や生徒たちの思いやりある行動により「もう逃げない」と力強く立ち上がりました。余命半年となった依田が人生の最後をどう過ごすのかも気になります。

50代女性

ひきこもっていた陽平（佐藤二朗）は、不登校クラスの生徒たちの励ましで学校に復帰する。陽平は梅谷中学校を本当のことが言える学校に変えようと奮闘するが、いじめが発覚することを恐れる榊校長（高橋克典）は陽平に圧力をかける。卒業式が近づき、不登校クラスの生徒たちは、不登校クラス独自の卒業式をやりたいと祥子（佐久間由衣）に訴える。その矢先に、コロナの影響で全国一斉休校の要請があり、校長は決断を迫られる。

出典：公式サイト

新型コロナウイルスによって全国一斉休校になり、卒業式が中止になるという実際に起きた出来事が題材にされていました。どこにもぶつけることのできない辛さや葛藤もあり、引きこもり先生とステップルームの生徒たちが校門の前で卒業式をする姿を見てとても感動しました。他の先生方や校長先生が最初は校門に生徒を入れなかったけど、引きこもり先生や生徒たちの言葉を聞いて校長がカギを持ってきなさいと言ったシーンは涙しました。自分自身教員を目指しているので、こんな先生になりたい！と思いました。

10代女性

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