春の呪い

妹が死んだ。名前は春。まだ19歳だった――妹の存在がこの世のすべてだった姉・立花夏美。春が病死したのち、夏美は婚約者であった柊冬吾に頼んで、過去の春とのデート現場を一緒に遡っていく…。妹の心を奪った憎い男と行動をともにしながら、夏美には自分でも抑えきれない感情が沸き上がってくる。

―その日、夏美は「デート」に向かっていた。妹の婚約者だった冬吾と会うためだ。財閥系の名家である柊家は代々、血筋を重んじてきており、冬吾の結婚相手として遠縁の立花春に目を付けた。ふたりは事実上の婚約に至るものの、病気によって春が他界。すると冬吾は、今度は夏美に交際を申し込んできた。

「妹が死んだなら、姉と付き合えばいい」
そんな提案をする冬吾の親も、受け入れる冬吾も冷徹だ。夏美は呆れてその申し出を拒否するが、ふと春の笑顔を思い出し、突然、自分でも思ってもみない言葉を口にする。

「お願いがあります。春と一緒に行った場所に私を連れて行ってくれませんか」
驚きつつも冬吾はその依頼を受け入れ、２人は逢瀬を重ねていくことになるが、次第に互いの共通点に気づいていき…。

「春は今の私を見てどう思うだろう……」
冬吾と過ごす中で、春に対して罪悪感を覚える夏美に、次々と意外な事実が降りかかる。

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立花夏美（髙橋ひかる）は11歳だった2010年春に母・京子（近藤奈保希）と死別。そんな時に女性の影をちらつかせる父・浩司（飯田基祐）を夏美は軽蔑し、妹の春（桜田ひより）をたった一人の家族として生きる決意をする。だが2020年冬、姉妹に舞い込んだ柊冬吾（工藤阿須加）との見合いによって妹との絆を揺るがす危機が。冬吾は遠縁にあたる相馬財閥の分家、柊家の三男。冬吾の母・聖美（高島礼子）が目を付けたのは春だった。

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高島礼子さんが怪しくて、地位が高い悪い女の役どころにぴったりすぎでしょっぱなから釘付けになってしまいました。高橋ひかるさんも主人公にぴったり！同時に「あれ？こんなにかわいかったっけ？」とびっくりしました。主演の気合からなのでしょうか。工藤阿須加さんと並んだ画も最高に綺麗で、これはしっかり追いかけなくてはいけない！と思わされる魅力的な1話だったと思います。そしてなんといっても、最後にいきなり姉の手をひっつかむ棺の中の妹が怖すぎました。

20代女性

若くしてこの世を去った最愛の妹・立花春（桜田ひより）の葬儀で、「すぐ春のところに行くから」と声をかける立花夏美（髙橋ひかる）。ところが、亡骸の春が「冬吾さんは渡さない」と訴える幻影を見てしまう。「私が冬吾さんを奪うなんて…」と訝しむ夏美に、柊冬吾（工藤阿須加）から信じ難い相談が持ち掛けられる。「春の代わりに結婚して欲しい」と。夏美は当然断るが、その直後、自分でも思いも寄らない提案を口にしていた…。

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前回のラストのホラーシーンは幸いにも夏美が見ていた夢でした。そんな夏美は亡き妹の婚約者である冬吾と急接近しちゃう訳ですが、なかなか距離感が詰められずにじれったい状況ですねぇ。夏美は妹に対する罪悪感や、冬吾への恨みめいた気持ちがあります。冬吾の側も厄介なお家事情を抱えているわけで。どちらも一種の呪いのようなもので、作品タイトルにも合致していますね。第2話は悲しみを背負ったラブストーリーといった展開ですが、今後ホラー要素やミステリー要素がどのように噴き出してくるのか楽しみです。

30代男性

立花夏美（髙橋ひかる）が、妹の春（桜田ひより）への罪悪感から川に身を投げようとしたところを助けた柊冬吾（工藤阿須加）。その後、２人は互いへの興味を少しずつ高め合いながらも、今まで通り春とのデートの足跡を辿っていき、知らない春の本心に触れたりする。そうして次第に距離を縮めていく２人…。そして、自分が苦しむ柊家の境遇について本気で意見してくれた夏美に、冬吾は思わぬ行動に出る！

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第三話は今まで知らなかった春のことを見つけた嬉しさと、冬吾への気持ちに揺れる夏美の心情が多く描かれていました。夏美は知らなかった春を知っていく一方で冬吾の苦しみにも気づき、気持ちが揺れている夏美を見ていると心が痛くなりました。夏美の人想いでまっすぐな性格が、ここでは余計に苦しそうに感じました。姉妹の絆と恋愛、どちらを選ぶのかは酷な話です。今現在、春が生前どんな気持ちだったのか真実は分かっていないですが春も夏美のことを冬吾と同じぐらい想っていて欲しいなと願ってます。

20代女性

柊冬吾（工藤阿須加）からの好意を感じ、キスを受け入れそうなった立花夏美（髙橋ひかる）は、そんな自分を戒める。「春（桜田ひより）から冬吾さんを奪ってはいけない」と。夜、帰宅すると、両親から「聖美（高島礼子）から冬吾とはもう会わないで欲しいと忠告を受けた」と聞かされる。そもそも２人の交際は聖美の希望ではなかったのか…？動揺する夏美は、偶然、春がＳＮＳに残したメッセージに気づく！

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夏美が妹の春に申し訳ないという気持ちが強すぎて、春の婚約者であった冬吾に惹かれながらも受け入れることができない様を見ていると、自分で自分を苦しめているようでもどかしく感じます。確かに春は生前、SNSに冬吾への強い想いを綴っていましたが、回想シーンなどからも想像できるように姉である夏美のことをとても慕っていたようなので、もし冬吾と夏美が付き合うことになったとしても、結局は喜んでくれるのではないかと思います。気になるのは冬吾の母親である聖美が、息子の婚約者として春なら良くて夏美では反対するという行動です。どんな理由があるのか、今後の展開に注目しています。

40代女性

夏美の春に対する愛情や、春に対して抱いていたイメージをことごとく裏切るような春のSNSを見つけてしまうくだりに、ネット社会ならではの悲しさを感じました。生きていようが死んでいようがネットに書き残したものは当事者に見つかってしまうリスクがあるのに、それでも書かずにはいられなかった春の気持ちを想像すると哀しくも怖くもあります。冬吾の気持ちと春の本心の両方をほぼ同時に知ってしまう夏美も可哀想で、今まででいちばん切ない回でした。

20代女性

立花夏美（髙橋ひかる）は、春（桜田ひより）のブログに残された柊冬吾（工藤阿須加）への激しい恋心に触れ、改めて冬吾との決別を誓う。一方、母・聖美（高島礼子）から新たな婚約者を薦められた冬吾もまた夏美との別れを決意していた。２人は決着をつけるべくカフェで落ち合うが、別れ話は思わぬ方向へと展開し、言い争いに…。その後、店を出た冬吾は、電車に飛び込んだ女性の騒ぎを耳にして、夏美ではないかと不安に駆られる！

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第5話も妹の春への思いと冬吾への思いの間で揺れる夏美の姿に何とも言えない気持ちになりました。また冬吾が夏美へ抱いていた気持ちを知って嬉しいはずなのに、それよりも春の事を思って辛くなってしまう夏美を見てすごく胸が苦しくなりました。冬吾も本当は夏美が好きなのに親に決められた相手と会わなければならない状況はすごく辛いだろうなと思います。そして毎回出てくる死んだ春のボロボロの制服姿に今回もゾッとしました。ポケットに手を入れて歩く夏美の手を引っ張る春は、どういう気持ちで引っ張ったのか気になりました。

20代女性

柊冬吾（工藤阿須加）が交通事故に遭ったことを知った立花夏美（髙橋ひかる）は、「春！冬吾さんを連れて行かないで！」と強く願いながら、急ぎ病院へ向かう。そこで冬吾が事故に至った思わぬ経緯を聞き、夏美は冬吾の愛の深さを噛みしめる。「お姉ちゃんには冬吾さんを渡さない」――そうブログに真意を綴っていた春（桜田ひより）に罪悪感を抱きながらも、“呪われた恋”に飛び込んでしまった夏美。冬吾との幸せな未来は訪れるのか…？

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生きている人達がそれぞれに前を向けるラストになっていてよかったと思いました。御曹司が後ろ盾を失って、今までとはまるで違う環境でいきなり二人で暮らすというのは、果たしてやっていけるのか…？と疑問には思いましたが、お互いのためにしっかり生きると決断した冬吾と夏美ならきっとなんとかなるのでしょう。二人を恨んでいるような幻のあとに映った笑顔で二人を見ている春は、少し都合がいいようには思えましたが、素敵なラストだったと思います。

20代女性